言語の違いによって生じる様々な社会的困難への解決策として、1887年、ザメンホフによってエスペラントは全人類にとって平等で公平な共通語として具体的に提唱されました。近年インターネットの発展によってその存在価値がますます高まっています。
一方,その普及度は理想の高さに比例してまだまだ低いのが実情です。世界的には国際連合及びユネスコと公式な協力関係にある世界エスペラント協会が,日本では,一般財団法人日本エスペラント協会があり,エスペラントの普及,活用に邁進しています。新法人は、横浜を中心としてその一端を担いたいと考えます。
新法人は、エスペラントの存在が横浜市民に認知されるよう宣伝普及に力を入れ、学習を希望する市民を支援します。エスペラントを通じて海外のエスペラント語使用者に日本文化、日本文学などを紹介します。海外の文化、文学などを日本に紹介する活動も行い、エスペラントを通じた相互理解を促進させ、これらの活動によって言語の相違によって生じる不和の解消に努め、平和に貢献します。これらの実現のために広報体制の整備、教育体制の整備、普及体制の整備により、横浜を中心としたエスペラント運動を推進します。
横浜エスペラント会は、1900年代初頭から脈々と受け継がれてきた横浜市内のエスペラント運動を再活性化するため、1968年、新たな気持ちで発足しました。そして、エスペラントの普及のための様々な活動に取り組んできました。特に力を入れたのは、講習会の継続的な開催です。さらに学習会を不断に開催、また会報の定期的、継続的発行にも注力してきました。この間、神奈川県内のエスペラント会と協力して毎年ザメンホフ祭を開催、さらには、日本エスペラント大会も、1980年以来数回開催するなど、神奈川県内は言うに及ばず、日本のエスペラント運動へも貢献してきました。さらに、2007年、第92回世界エスペラント大会が横浜で開催されたおりには地元団体として全面的な協力をしました。会報も発足以来継続的に発行し2014年7月には467号になっています。全面エスペラントのみの会報も同月には295号になり、海外の諸団体に送り続けています。出版活動にも力を注ぎ、教科書、対訳書、会員の活動から生まれた様々な書籍などを発行してきました。これらの日常的な活動の積み重ねの結果、60人を超える会員によって活動を続けています。
横浜エスペラント会の実績をふまえ、良き伝統を継承しつつ、法人化によって社会的認知を得て、横浜市内、神奈川県内及び日本さらには世界的なエスペラント運動への貢献を果たしていきます。
なお、法的に認められる存在となり、社会的信用度を高めるための選択肢としては、財団法人や社団法人、さらには株式会社等の企業体を目指す方向があります。しかし、非営利かつ民主的運営及び私たちの活動内容と実力からすれば最もふさわしいあり方としての特定非営利活動法人(NPO法人)を選ぶことが妥当との結論に至り、ここにNPO法人エスペラントよこはまを設立します。
2014年9月6日
法人の名称 NPO法人エスペラントよこはま
設立代表者 土居 敬和
代表理事 |
柴山純一 |
副代表理事 | 宮﨑英子 |
理事 |
土居智江子 |
理事 | 布施憲太郎 |
理事 | 南波文晴 |
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監事 | 苅部利一 |
監事 | 谷川弘 |
事務局長 | ドイ ヒロカズ |